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ネバーランド

劇作家チャールズ・バリーと
ピーター・パンのモデルとなった少年の
出会いとふれあいのお話。

(事実を基にしてはいるけどちょっと違う。)

あんまり期待していなかったんですが、
結構面白かった。

バリーが少年たちと同化して遊ぶ姿は
ちょっと引いちゃうなくもないですが、
学者とか芸術家にはこういう純粋な部分が
必要なのかもしれません。

バリーが兄弟の中で三男のピーターに対して
特に心を惹かれたのは、
父親を失って行き場のない感情を
心の奥に押し殺している姿に
自分と同じ心の傷を
感じたのかもしれません。

映画にはあまり詳しく出てこないけど
ジェームズの母親はどういうわけか
彼の兄だけを溺愛し、
ジャームズには関心がなかったらしいです。
兄が亡くなった後は放心状態が続き
ほぼ寝たきりのような状態になってしまったらしい。

ジェームズは母親の前で兄の服を着て
生前の兄のまねをして見せたらしい。

それ以外に母親の関心を引く方法がなかったと聞いて、
なんて残酷なんだろうと思いました。

私にも息子が二人いますが、
どちらか一方だけがかわいいというのは
理解できないです。

長男、次男それぞれ長所、短所があり
それぞれを受け入れるのが親だと思います。

母親が自分を愛してくれない、
受け入れてくれない、
だから母の歓心を得るために
母のを一身に受けていた兄の振りをする・・・。

ジェームズの母親のしたことは
精神的な虐待だと思いました。
ジェームズは母の愛を独占したかったわけでなく、
兄と同じように愛してほしかっただけなのに・・・。

ジェームズがディビス家の子供達と
庭を駆け回っている間、
暖かいまなざしを自分と子供たちに
送ってくれるディビス夫人。

それは子供の頃渇望してやまなかった
母のまなざしの代わりだったのではないだろうか・・・。

周囲には不自然に見える彼らの関係も、
お互いいくら求めてく得られないものを
わずかなりにも補ってくれるものではなかったのか?

バリーには妻がいたけれど、
子供ができなかったことなどで
夫婦仲はうまくいかなくなっていたらしい。
(映画ではスランプで悩むバリーに対し、
妻の関心は社交界の華やかな世界のみ。)
たぶんディビス家のことがなくても、
遅かれ早かれ破綻していたのではないか。

映画と事実の違いは、
ジェームズは未亡人の夫人と子供たちと
出会ったわけでなく、
ディビス夫妻と子供たち
(実際は5人兄弟)と出会い、
家族ぐるみの交際から始まっています。

映画では知り合って数ヶ月で
夫人が亡くなってますが、
事実は夫妻とバリーの家族ぐるみの交際は
10年近くもあり、夫妻が亡くなった後は
子供達は夫人の母親ではなく
ジェームズが引き取ってます。
ピーター・パンのモデルとなった男の子の名前は
実はマイケルです。
しかもこの子は20歳で亡くなってしまいます。

現実にマイケルは永遠の少年
ピーター・パンになったのです。
by redsherry4869 | 2006-02-14 13:16 | 映画のお話